【ミキサー復活の目処】

我が家には大きなミキサーが3台。
※イタリア製の50コート(当時200万)
※ 愛工舎のマイティ60
※青島精機製作所の30コート(画像)

店舗販売に加えて、病院給食用のパンを作っていた時は、この3台がフル活動。病院給食は配達まで父が動いていたこともあり、体調と相談しつつヤメたのがだいたい8年ほど前。今思えば、人間も機械もよくやってたなあと思います。

2022年11月で、フランセはまるまる50年です。1972年に「パンとケーキの店 フランセ」を開店以後、店舗兼住宅の建て替え、数回のリニューアル。良い意味で「特に変化もなく」ここまで来ました。この”変化なくの50年”の凄さは、続けてきたのを見てる私だからこそ理解るものだと思います。両親、スーパーリスペクト❗️

8月下旬、突如1979年製青島精機のミキサーの軸が折れました。業者さんにお伝えしたら「修理することもなくここまで来たなら大往生ですね❗️😆」と返事。青島さんも廃業されてるし、修理が出来ないことを知ります。

 愛工舎のマイティくんは、2020年のリニューアルのタイミングで動かなくなり、処分。
大き過ぎて、使ってなかったイタリアのテクノパストくんは動力まで作動するものの、20年前の製品であることと、イタリア部品の問題もあり、どこの専門業者に訊いても「、、、うーん」という返事。

当時ミキサーを買った、九電舎に問い合わせたら「うち、もうミキサー辞めたんです」と、現在オーブン専門メーカーになってるので、と渋いコタエ。(でもすごく良い対応はしてくださいました!)

ミキサーは新品を買うと100万以上します。とはいえ、ちょうど良いサイズのミキサーは「購入希望者があとをたたない(要はケーキ屋さん、カフェ、パン屋さんが多い)」こともあり、中古品も在庫切れ状態。

うちも両親共に良い年齢を迎えているので、ここから先新品を買う気は正直なく、突然の出来事にはなってしまったけれど、もう辞めようか。。。そんな話にもなりました。

しかしそれに反比例するように「フランセの食パンをすすめられて」「美味しいって噂で」と急に食パンの問い合わせが増えました。そしていつもの常連のお客様たちも「なかなか作れません」とお伝えしているにも関わらず、毎週いつもの時間に「食パンはまだですか。。?」と来店くださいます。

菓子パンやドイツパンは、みんなで頑張って「手捏ね」。どうにかこうにか商品になりますが、作業としてはなかなか厳しい。その上数も出来ません。

そんな時。
新しい出会いがありました。某製粉会社で長く働かれていた技師さんで、おひとりで工場機械の修理会社をされてる方です。出会いがあると急展開。このまま中途半端に、父の食パンが食べられなくなるのもモヤモヤしていたので、思い切ってもうひと踏ん張りしようじゃないか?となりました。

両親のやる気には、呆れます😂
けど父の「作りたい」という気持ちを消してはいけないような気がしていたので、これも縁なんだろう、と考え直しました。

私にも私なりにやりたいことはあるんですが(笑) ともあれ!

食パン、復活の目処がたちましたので!
ここにお知らせいたします🌱
9月中旬頃の予定です。

ガマンとかではなく、単純に、私は父の作るパンが好きです。食べ飽きたことなんて一度もありません。私にはそんなパンは作れません。だから「今のフランセ」は両親が作れなくなったら終わります。

ここからは、移行期間です。

「ある日突然、好きだったあのお店が閉店してる。。!」と気づくことが、とにかく増えました。視点を変えると「第二次世界大戦後を知る世代」の終わりでもあります。父は昭和17年生まれ。戦時中に生まれました。父は憶えてないそうですが、おんぶされて空から降る焼夷弾の中を走ったと聞いているそうです。

命のリレーって、凄いことなんだよなあと。つくづく感動します。私自身はそのリレーに加担は出来ませんでしたが、誰かへのこれまでのサポートが命を作るきっかけになっていればいいと思えるようにもなりました。

生き方を尊重することで、これからは自分のためにも動いていける気がしています。

#家業は同じ場所で90年以上 
#2022年11月で50年 
#毎週月曜と火曜が定休日です
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#パン好きな人と繋がりたい 
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パンの店 フランセ

2025年11月でまるっと53年 同じ場所でパン屋さんしてますと ちびっこ達が大人になり そのまた子供を連れてやってきてくれます 老若男女、素敵なお客様たちがいっぱい そんなみなさまと一緒に成長しながら ここまでやってきました みなみなみなさま、いつも本当にありがとう